工芸をめぐる旅in富山|能作錫製品をつくる体験

工場見学につづき、錫製品を作るワークショップを体験しました。

前回のブログにも書きましたが、能作のワークショップ予約はこちら↓

小学生の体験は保護者の付き添いが必要です。

体験アイテムは、ハート小皿、トレイ、小鉢など何種類かあり、値段・作業時間が異なります。

今回私たちは、娘→ハート小皿 息子&わたし→トレイ を選びました。


ワークショップの人数は私たちを含めて6組ほど。

エプロンは貸してもらえます。

講師のお姉さんが丁寧に指導してくださいました。

まずは、アルミの型を木枠の下に配置。

丸いカギの形のようなものは「ゆみち」といって金属が通る道となるものです。

この上に砂(こちらは工場見学で見たような砂ではなく、オイルサンドと言って着色されたWS用の砂だそうです。)をふるいにかけながら上にのせていきます。

丸い筒のようなものは金属が通る道になるものです。

上からおさえつけるようにしっかりと砂を固めます。

木枠をひっくりかえすとこうなります。

さらに、もう一つの木枠を重ねこちら側にも砂を入れていきます。

こちらが木枠を2つ重ねたところ。

さらにこちらを裏返す作業があるのですが、もうすぐ中学生の娘は一人でできましたが、息子は一人では難しく、初めて私が手伝うことに!

2つの砂の入った木枠は結構重いです。もし、これがぐしゃっとなってしまったら・・・。

内心お母さんドキドキしていました(笑)

無事にひっくり返し、今度はゆっくりを木枠を半分に分けます。(こちらも緊張する作業)

そして、そっとアルミの型を取り出します。

もう一度木枠をはめ込み、次はいよいよ金属を流し込む作業です。

錫は230度で溶けます。他の金属は1000度以上!

金属の中では比較的低い温度で液体になるのです。

なので、家庭用のコンロのようなもの、鍋でも作業できます。

もちろん熱いことには変わりなく、危ないので、専用の手袋をした講師のお姉さんが金属を流し込む作業はしてくれます。

そして、錫はすぐに固まるという特性もあります。

少しおしゃべりしている間に錫は固まっているのです。

こちらは砂の型を壊して中から取り出した錫です。

ここが1番、わぁ!となる瞬間ですね。

無事にトレイができていてよかった!

金属の道になっていたところはペンチで切ります。(柔らかいというのも錫の特徴)

最後に紙ヤスリや棒ヤスリなどで磨きます。

ここからが個性のみせどころ。

息子は縁を綺麗に磨いています。

白っぽくなっているところは、砂の粒子で温度によってこんな風になるそうです。

この模様が息子と「銀河みたいだね。」

「こっちが月でこっちは天の川。」と話していました。

この白っぽいところはヤスリで綺麗にしてもよいそうです。

私たちはこの模様が気に入ったのでそのままに。

娘は刻印で顔を描いていました(笑)

こうやって、世界に一つの錫製品が出来上がりました!

自分で作ったものは、やはり愛着が湧くのです。


作業工程90分ほどでしたが、小学生もみんな集中して作業していました。

木枠をひっくり返す作業以外は小学生のお子さんでも楽しんで出来る作業だと思いました。

私は作ることが大好きなので、ついつい自分も作りたい!となってしまうのですが、今回は子供達がそれぞれ思ったように作ることができてよかった。

親の手助けはほどほどに・・・ですね。


この後は、IMONO CAFEでランチもしたのですが、

長くなったので次のブログで書きますね。



とおん舎

いつまでも かわらない なつかしさ はじめてだけど懐かしい。 愛媛県の工芸品である大洲和紙を使って 素朴で優しいブローチやアクセサリーを制作しています。 日本の古道具、各地の郷土玩具を集めるのが好き。 ブログは旅の記録などを。